自衛隊の看護師として社会貢献をするということ

看護師として社会貢献の度合いが極めて高い職場として、自衛隊があげられます。自衛隊の看護師というのは、諸外国の軍隊では衛生兵にあたります。そのため、日本においては災害発生時に都道府県知事からの要請に基づいて災害派遣による看護活動が主な職務になります。

直近では、東日本大震災においても被災した医療機関に代わって、看護師としての大きな役割を果たしてきました。被災地では、医師や看護師も同時に被災者そして負傷者になりかねない状況において、自衛隊の看護師というのはその高い使命と職責を全うする活躍をしています。また、平時には自衛隊の看護師は自衛隊病院などでも勤務をしています。自衛隊病院というのは、東京にある自衛隊中央病院を筆頭として全国各地に設置されている大規模病院のことです。規模感としては、地域の拠点病院や大学病院に近いものになっており、平時においてもその高い職責を果たせる環境が整えられています。

なお、各地の自衛隊病院は民間人向けに開放されているので、自衛隊の看護師だからと言っても毎日衛生兵のような働き方をするわけではありません。その点においては、普通の看護師と変わらない側面もたくさんあります。一番の特徴というのは、災害派遣時に現地に赴くということです。しかしながら、自衛隊の看護師というのは考えたくないことですが日本を守るために戦時には戦闘に巻き込まれる可能性を避けて通れません。そういった特殊な状態になり得ることを了承の上で、仕事をしなければならないのです。